岩本寺アート
岩本寺の天井画は、昭和の時代から四国遍路の札所としては異彩を放っています。時代を超えて、お遍路さんやお寺を訪れる様々な人々に元気を与え、前向きな人生を歩めるようにとの想いで、世界でも活躍するPOPアーティスト「SHETA」による彩色を施して頂きました。
1985年生まれ 神奈川県 藤沢市 鵠沼出身
2009年桜美林大学 総合文化学群 造形デザイン専修卒業
絵を描く事が好きな母親の影響で幼少期から絵を描き始める。中学校のときにサーファーの父親からスケートボードを買ってもらった事をきっかけにスケートボードのカルチャーからアスリートアートに出会い衝撃を受け、SHETA名義で本格的に絵の制作活動を始める。高校は地元の工業高校に進学し、スケートボードと絵を描く日々を過ごす。高校卒業後に工場に就職するが本当に自分のやりたい事をするために退職し、大学で日本画やグラフィックデザインを学ぶ。卒業後に企業のグラフィックデザイナーとして就職し、デザイナーとして働きながら絵を描き続ける。2015年、30代目前を機にフリーランスとして独立しアーティストとしての活動を本格的にスタート。2018年INDEPENDENTS TOKYO(株式会社ブルー・リーフ)に所属、FILAやCOACH、STARWARSとのコラボレーションやミュージシャンなどのCDジャケット、グッズのイラストを描き起こすほか、ミューラルアートなども手掛ける。
カラフルなハートたちは一人ひとりの心で、ホースから溢れ出す水は四万十川を流れる水とお遍路で心が浄化されることを表現しています。
ハートたちが肩車をしたり、横で必死に支えている…
これは相手のことを思いやる心の大切さを伝えたいと思い、このシーンを描きました。
お遍路という伝統と想いが、これから先も新しい世代へと受け継がれていくことを願っています。
四万十川の豊富な水と今回の!SHIMANTOのアイコンであるハートキャラを使って、迷彩柄のようなイメージで、四万十の水とハートで柄を制作しました。
近くで自撮りしたり、仲間と並んで撮影しても背景全体がこの柄になることで、インスタなどに投稿する”映える写真”となることを想定しています。
続々とやってくるお遍路さんにSHETAのサボテンがお接待!
仁井田米のおむすびとお餅を岡田商店でふるまっている構図になっています。
こちらもお寺や倉庫とは違って、宿坊のように楽しめるフォトスポットでデザイン。
ゲストハウスと異なり、こちらはカップルメイン(女の子の友達同士でもOK )のデザインに。
架空の雑誌”LOVE & PEACE Magazine”の表紙になれちゃうフォトスポット。
平日開いている時は右と左で段ボールで家を作っていたり、段ボールで積木しているという話でも、ドアが閉まると左右の話が繋がって、左の段ボールの山から右に運んでいるという一つのストーリーになります。
岩本寺の本堂の天井には、575枚の絵画が飾られています。これは、昭和53年に本堂を再建した際、全国の有志から寄せられたもの。仏像やマリリン・モンローなど、現代風の絵画が、色とりどりに天井を飾っています。この天井画で多くの人々の心に残る寺となっていることもあり、もっと寺を訪れる人々に元気をもたらしたいと、境内や宿坊各所にPOPアートを描いています。また、四万十川ロックアートやPOPアート塗り絵など心を落ち着かせる体験プログラムの収益の一部は若手アーティスト育成活動にも活用しています。
岩本寺の清流殿の天井には、四万十川に架かる沈下橋の絵画が飾られています。
天井に描かれたものを縮尺した図も額にいれて見やすく掲示していますので、訪問したことのある橋を探してみてはいかがでしょう。
岩本寺から最も近い沈下橋は4km先にかかっています。宿坊に泊まって早朝の散歩にもお勧めです。
清涼殿では法要をはじめ、ヨガ教室や座禅会なども開催しています。個人差はありますが不思議とリラックスできます。